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2010/12/23

哲学カフェ「理性と感情、どっちが大事か?」

こんにちは、まつかわです。
今週火曜日は、グリグラ哲学カフェ。
朝から神戸の育児サークル〈グリーングラス〉(通称、「グリグラ」)で哲学カフェでした。
(寝ぼけてたのか、写真撮るの忘れちゃった・・・すみません)

テーマは、Iさんが提案してくれました。
「理性と感情、どっちがエライか?」

「・・・『エライ』って?」
他の参加者は不思議顔。
うん、ちょっとピンときにくいかな。
「理性と感情、どっちが大事か?」で、どうでしょう。

Iさんほか、何名の方から「感情が大事」との意見。
なぜ? ふたつの理由があげられました。

  1. 「問題に気づくきっかけになるから」
  2. 「そのほうが人間らしいから」

ふたつのうち、今回特に発見があったのは1のほうです。


問題ってどんな問題?
感情(特に怒り)を人前で出してはいけないと言われるのはなぜ?
感情はひとりだけで起こるか?
感情は人間の内面にあるものか、それとも表出されるものか?
理性とは何か?

あれこれ話し合ううち、理性と感情では問題の発見の仕方が異なること、
理性はある目標・目的との比較によって問題を設定するのに対して、
感情に寄り添うことは、未来や何かとの比較ではなく
今現在の状況そのものから問題を発見することである、
ということが明らかになりました。

「人間らしい」のほうは、残念ながら今回はいまいち吟味しきれず。
「人間らしい」ってどういうことだろう?
また改めて考える機会があるといいなぁ。

「感情、特に怒りにフタをしないことが大事!」という意見が多かった今回の哲学カフェ。
でも、そういえば、グリグラで哲学カフェをはじめたばかりのころは、みなさん全く違う意見だったような・・・。
「怒ることと叱ること」というテーマで、「怒るのは感情的だからよくない」という意見が圧倒的だったはず。
(そのときと重複しているメンバーは半数ほどですが)
人の意見や物の見方って、変わるものなんだなぁ。
帰りの電車で思い出し、ちょっと感慨深い気持ちになりました。

グリグラでの哲学カフェは、来年1月で7年目にはいります。
色んなところで哲学カフェをするのも面白いけど、新しい参加者を迎えつつ同じ場で続けるのも色んな発見があるものですね。