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2011/02/16

グリグラ哲学カフェ「学校って必要?」

こんにちは。まつかわです。
昨日は、予告どおり、育児サークル〈グリーングラス〉(グリグラ)での哲学カフェ。
トンネルを抜けるとそこは雪国・・・でした。
踏み固められた坂道。めっちゃすべります!
防寒対策だけでなく足下対策もすべきでした。

前日の夜、グリグラの方から「道路が凍結してて、車の人は行けないかも」と連絡があり、一瞬中止!?とも考えましたが、中止にしたところでそれを参加するつもりの人に伝える術はないし、来る人は来るでしょう。私も楽しみにしていたし、一人でも来てくれたらやるぞ!と行って参りました。

いつも駐車場として利用している園庭もこのとおり。


幸い、誰もこないかもという心配は見事にはずれ、この日もいつもと同じく8名ほどの方が参加してくれました。なかには、久しぶりに顔を出してくれた方や、この日初めて参加する男性の方も。事前にメールで「急にこんなオッサンがやってきたら、驚かれるのでは」とお問い合わせいただきましたが、大丈夫です! 休日に休みをとれない男性が参加されることもあるんですよ。
多数決の結果、この日のテーマはこの男性が提案してくれた「学校って必要?」に決定。

「小さい頃から学校が苦手だった。じっと座っていることも苦手だし、トイレも自由にいけないし、給食も苦手だし、いじめもある。学校があることによって生じている問題は多い。学校って本当に必要なんかな?」
「うちの子は一人っ子だから、同じ年代の子と遊んだりケンカしたりする機会があるのはありがたい」
「うちの子は病気で学校に行けない状態だけど、意外と学校に行かなくてもちゃんと育つもんだなと思う」

とまぁ、最初のうちはこんなふうに、子どもが育つために何が必要か、という視点から議論していたのですが、議論をはじめて40分ほどたったときかなぁ、ずっと黙って他の人の話をきいていたあるお母さんが一言。

「学校は必要です! 学校は託児所なんだから、ないと私が困る!」

子どもが学校に行かず一日家にいたら、お母さんは好きなこともできず、一日「お母さん」でいなければならないじゃないか、というわけです。参加者一同、爆笑。
と同時に気づいたのは、学校に対する期待は、立場によってずいぶんちがうということです。子どもにとっては友だちに会う場だし、母親にとってはつかの間の自由をくれる託児所だし、先生にとってはお金を稼ぐ場である。学校というのは、様々な期待と思惑が渦巻く場であることがわかりました。

気づいたら、議論に夢中になりすぎて、哲学カフェの様子を写真に撮るのを忘れていました・・・。広報失格、すみません。

今年度のグリグラ哲学カフェはこれでおしまい。
また、来年度の予定が決まったらお知らせします。