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2011/07/02

「ちいさな哲学者たち」試写会+トークショーに行ってきました

こんにちは、たかはしです。今日はすこしマシみたいですが、暑い日が続きますね。今までは暑いと安易にエアコンをつけていたのですが、今年はそれもいちいち考えてしまいます。

6月終わりの30日木曜日に、東京で映画「ちいさな哲学者たち」の試写会とアフタートークに呼ばれて行ってきました。(専門用語では「登壇」と言うそうで...)私のような小物をわざわざ「登壇」させなくても、と思いましたが、こどもと哲学するという活動を日本で実際にしている人があまりいないので、ということで呼んでいただきました。(カフェフィロではあまり行っていませんが、私自身は小学校での対話活動を時々させてもらっており、それをいちおう大学で研究しているのです。)

映画の後、上智大学の教員で臨床哲学研究室の先輩、カフェフィロメンバーの寺田さんと、日本大学の土屋さんと一緒に舞台に出て、三人が関心をもって関わっている〈こどものための/こどもとする哲学〉について、お話させていただき、観客のみなさんからも質問、ご意見をいただきました。
壇上の三人と5,60人のお客さんという舞台設定だったので、最初は観客のみなさんも「先生へ質問、教えて」モードだったのですが、私はこの映画を見て、「先生教えて」はないだろう、と思いまして、途中から勝手に哲学カフェモードに切り替え、質問に質問で返す、という対話形式に切り替えさせていただきました。。。
(会場のみなさんと寺田さん、土屋さんは驚かれたかもしれませんが、こどもたちと同様、対等に議論する楽しさをみなさんにも実感してほしい、と思ったものですから。。。)

それに何人かの方に応じていただき、いくつかの質問(論点)や意見が出され、みなさんもっと話したい!となったところで、お開きとなりました。
「こどもと大人との関係、子育てや教育にはいつも強制が伴うだろうか?、強制とはなんだろうか?」
「理性とは何か、理性と感情、理性と経験、理性と対話との関係は?」
などの哲学的な論点に話が及び、本当にいろいろもっと話したり、みなさんの考えを聞いてみたいことがいろいろ出てきて、「この続きは、シネマ哲学カフェ」でどうぞ、と宣伝させていただいたところで話はお開きになりました。

寺田さん、土屋さんは、この映画を見られるのが二回目、三回目とおっしゃっていて、回を重ねるごとにいろいろなことが見えてくる、とおっしゃっていましたので、まだ映画を見ておられないみなさんもぜひ、ご覧になってください。
「可愛く、愛らしい」こども、だけでなく、「ふてくされ、文句を言い、つっつきあい、居眠りする」こども、幼稚園なのに「こいびと」がいて、「こいびと」と別れたり、別れてもまだ好きだったり(泣)するこどもたちが、愛や自由、大人になること、貧しさや平等について彼らなりの言葉で語りだします。
大阪、神戸では、7/16に公開です。大阪でのシネマ哲学カフェは7/23にあります。

たかはし