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2011/12/02

セミナー「ワークライフバランスから“働く”を考える」

こんにちは、まつかわです。
お元気ですか?
私は二日ほどインフルエンザで寝込んでおりました。
なんとしても、今週末のカフェフィロセミナーまでに完治するぞ!と気合いで治しました。
みなさんも気をつけてくださいね。

そう、明日はいよいよ、カフェフィロセミナー「NSDを体験しよう」です。
NSDはとてもハードなので、お菓子を用意します。
何がいいかな。とても迷います。

・・・とその前に、先日の中之島哲学コレージュの報告を簡単にしておきましょう。
11月25日(金)は、日蘭学生会議の方を招いて、ワークライフバランスについて考えました。

実は、彼女たちがオランダに視察に行く前は、ワークシェアリングに焦点をあてるつもりでした。
当日、会場から「ワークライフバランスを考えるうえでワークシェアリングは欠かせない。まず、ワークシェアリングをとりあげるべきでは?」と声があがったとおり、実際にワークライフバランスを考えるうえでワークシェアリングは欠かせない要素(制度?)だと思います。
しかし、実際にオランダに行ってみると、オランダではワークシェアリングが当たり前すぎて、むしろ、彼が大切にしている生活(ライフ)と仕事(ワーク)とのバランスのとり方が印象に残ったそうです。
ワークシェアリングが当たり前のこととして受け入れられているのは、発表のなかで触れられた充実したパートタイム制のおかげなので、全く触れられなかったというわけではありませんが。
「ワークシェアリング」というシステムから「ワークライフバランス」という概念に移すことで、テーマは少しぼんやりしてしまうというリスクもありましたが、会場からは「ワークライフバランスというときの"ライフ"って何だろう?」「お金が十分にあっても働くか?」といった積極的な問いかけがでてきました。

今回私は企画段階から関わらせていただき、進行も日蘭学生会議の方におまかせすることになったので、一応何かあったらフォローできるようにとカフェマスターとして参加させていただいたのですが、結局当日は、参加者のみなさんと同じように、他のみなさんの声をききながら、(たいしたフォローもせず)自分の働き方についてあれこれ考えていました。


個人的にとても印象的だったのは、最後から2番目に発言された方の「20代はバランスなんて気にせず、がむしゃらに仕事をしたほうがいい。そういう時期があったほうがいい」という意見(記憶をたよりに書いてるので、もし間違っていたらごめんなさい)。
それをきいて、同世代の友人たちがバリバリ働いてる20代後半をごっそり病床で過ごした私は、発言された方の意図とはちがうだろうけど「がむしゃらに働く時期もあれば、そうでない時期もあっていい」と都合のいいように解釈し、「20代はがむしゃらに働けなかったけど、みんなが一生がむしゃらに働くわけじゃないのなら、いつか私にもがむしゃらに働ける時期が来るかな」と、少し前向きな気分になりました。


ひとつ心残りだったのは、「出産・育児は女性に関わること」として捉えられていたことかなぁ。出産はともかく、育児は関わろうと思えば男性にも関わることなので(関わりたくなければ女性も関係なく過ごせるし・・・それが少子化につながるのですが)。
オランダのようにパートタイムとフルタイムの切り替えが容易で、待遇にも差がなければ、男性が育児休暇をとっても家計が打撃を被ることはないし、「出産・育児は女性に関わること」という意識も覆されるのではないでしょうか。

「働くこと」に関心のある人が多い会場だからと、参加者のためにと思って準備した企画でしたが、思いのほか自分自身のワーク&ライフについて思いを巡らせた2時間でした。