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2013/03/17

理想と現実のギャップは埋めるべきか?

こんにちは、まつかわです。
先週の火曜日、3月12日の午前中は、グリーングラスの哲学カフェでした。
中学の卒業式と重なってしまい、参加者はちょっと少なめの7名。
テーマは、「理想と現実のギャップは埋めるべきか?」でした。

それぞれの「理想の家」や「理想の家族」を語りながら・・・

「理想は現実ではないものだから、理想と現実が一致するなんてありえない」
「ギャップを埋める必要はない。理想とするものがあることが幸せ」
「理想は現実を否定するになりかねない。理想に苦しめられることもある」
「理想と幸せはちがう。理想が適わなくても幸せでありうる」
「理想と“希望”や“願望”はちがうのではないか」
「理想は人それぞれちがうものか?それとも、みんなで共有できる理想もあるか?』

・・・といった意見、論点がでました。

私が特に面白いと思ったのは、「理想は未来にあるもの」という意見に対して出た二つの指摘。
一つは、「たとえば、震災によって喪失した家族や家をあとからふりかえって、あれが理想だと思うこともあるのでは」というもの。
もう一つは、「未来に近づくほど、理想とギャップがひらくこともある」というもの。どちらも考えたことない視点ですが、病気のときに「前みたいに動けるようになりたい」と思ってたこと、年齢を重ねるほど子どものころ思い描いていた「大人の私」から遠ざかる自分を思い起こし、なるほどなぁと思いました。

みなさんの対話でも問題になっていたとおり、理想が心の支えになることもあれば、理想と現実とのギャップに苦しめられることもある。理想との理想的なつきあい方って何だろう?と思いめぐらした回でした。



次回のグリグラ哲学カフェは、4月23日、神戸市北区子育て支援センターで10:30より開催の予定です。
特別な知識は不要。日常生活のなかでふと疑問におもった事柄について、みんなで話し合いながら考えます。
お母さんもお母さんでない方も、どうぞ気軽にご参加ください。