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2015/09/12

いま、ここで哲学するということ

こんにちは、まつかわです。

関東、東北地方のみなさん、ご無事でしょうか?
豪雨の被害に遭われたみなさんに心よりお見舞い申し上げます。

関西のほうは台風の影響もなく、9月9日(水)、一時は警報が出ていた名古屋から三浦さんも駆けつけてくださり、中之島哲学コレージュを開催できました。
テーマは、「いま、ここで哲学すること」。
40名ほどの方が参加してくださいました。



ゲストは、今回がはじめましての宮野真生子さん(福岡大学人文学部准教授)。
日本哲学がご専門だそうです。




それから、1年半ぶりの三浦隆宏さん(椙山女学園大学人間関係学部講師)。
(前回来ていただいたのは、いつだったかなと思ったら、「就活のコノヤロー!」でした。)



まず前半、宮野さんのお話が、面白かった!
哲学がなぜ難しいのか、哲学が西洋発祥であること(宮野さんは、「思想」と「哲学」を分けてお考えでした)、翻訳語の問題、哲学の「哲」って何?という問いかけ、カセット効果‥‥。


その後、宮野さんから投げかけられた3つの問いかけ

  • 私たちにとっての「哲学」の「言葉」とは一体どのようなものなのか。
  • 何かを考えるとき、どのように「言葉」を使うべきなのか。
  • たとえば、ついカタカナ言葉を使いたくなるのは、どうしてなのだろうか。

‥‥をめぐって、後半は会場のみなさんと対話を楽しみました。
言葉と思考の関係、「考える」以外の言葉の使い方、漢語と大和言葉などなど、「日本語ってなんだろう?」「言葉ってなんだろう?」と考えさせられる回でした。






当日お二人がお話あったように、今回の企画のきっかけとなった、ネットワーク日本哲学の研究会が9月20日に開催されるそうです。


どなたでも参加可能だそうですので、ご関心のある方は足を運んでみてはいかがでしょう?
詳しい開催情報はこちらをご覧ください。


宮野さんからのメッセージ
「福岡大学の宮野です。
9日の中之島哲学コレージュ、はじめは少し緊張していたのですが、皆さんの積極的な質疑と熱のこもった発言、なによりも、あの場を流れる「言葉」を受けとめようとする温かさに触れ、リラックスした心持ちで2時間を過ごすことができました。
本当に楽しかったです。

さて、20日の研究会は私が2年前に哲学における「西洋」「日本」の垣根を越えて、自由に議論しようと作った場所です。
哲学カフェよりも、もう少し学術的に、けれど、「自前の言葉」で「哲学する」ことを目指して、若い(?)研究者たちがつどっています。
もちろん、研究者だけの場ではありません。この土地で「哲学」を問う人すべてに開かれた空間です。
興味のある方はふらりとお立ち寄りください。」


三浦さんからのメッセージ
2年ぶりの中之島でしたが、相変わらず楽しい場所でした。また来ます!」